045-783-5769

WEB予約(初診の方のみ)

ただの風邪?

診療しているとただの風邪と思って念のため血液検査や尿検査をするとびっくりするような病気が見つかることがある。

特発性血小板減少症 40代 前半
胆管癌 70代
クローン病(腹痛、食欲低下)30代 後半

開業医は、病気の入り口。
患者さんは初めから病名が明らかでなく念のために検査して初めて病気の入り口に入る。
大きな病院では大抵は病名が明らかになり紹介されることが多い。

念のために検査しましょう。と言われたらあなたならどうします?

伊東祐一

いとうファミリークリニックのホームページは下記からどうぞ。

横浜市金沢文庫の内科・消化器内科・小児科 |いとうファミリークリニック

  • 投稿日:2018.11.21

スパイロメトリー(呼吸機能検査)

日本では40歳以上の約10人に1人が慢性閉塞性肺疾患(COPD)と推定されています。
肺への空気の通りが慢性的に悪くなり、ゆっくりと進行していく病気です。

今までは肺気腫や慢性気管支炎という病名が一般的でしたが、近年では COPD (慢性閉塞性肺疾患)という名称が一般的です。
進行すると、咳・痰・息切れなどの症状が出ますが、初期の段階では自覚症状が少なく、早期 診断には肺機能検査が不可欠です。
そして、COPDは胸部レントゲン検査では早期発見は困難と言われています。
また、COPDの主な原因は喫煙です。タバコの煙や微小な粒子によって、慢性的な炎症が気管支や肺胞に起こり、肺胞が破壊されます。
破壊が進むと咳、痰、息切れなどの症状を自覚するようになりますが、破壊されてしまった肺胞は治療しても元には戻りません。
現在症状がなくても喫煙習慣は非常に高いリスクです。

いとうファミリークリニックのホームページは下記からどうぞ。

  • 投稿日:2018.10.18

大腸ガン検査の必要性

大腸ガン検査:便潜血検査をほぼ毎年行っていただいた患者様です。

今回、陽性と出て大腸カメラを施行しました。

ありました。1cm大の腺腫ポリープ。無事取ることができました。

 

  • 投稿日:2018.6.23

2月1日は何の日?

今日は2月1日臭いの日だそうです。

臭いと言えば認知症にも関係あるんです。

 

高齢化にともない、認知症患者の数も年々増加しています。厚生労働省の予測によると、8年後の2025年には患者数が現状の1.5倍にまで膨れ上がり、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症患者になるとされています。

まさに国民病になりつつある認知症ですが、未だに確実な治療法がないのが現状です。そのため、認知症患者本人が苦しいのはもちろん、認知症患者の家族は長い期間をかけて認知症患者の介護と向き合わなければならず、その経済的負担・精神的負担は計り知れません。認知症の治療は世界的にも大きな課題であり、今現在も認知症の治療法・治療薬の研究が進められています

根本的な治療は確立されていない認知症ですが、対策がまったくないわけではありません。

認知症は進行の過程において、「MCI(軽度認知症)」というものが存在します。MCIは、いわゆる認知症の前段階。MCIを放置しておくとおよそ50%の確率で認知症を発症するとされています。

一方でMCIに早期に気づき、早い段階から適切な治療を受けることで、症状の回復や進行遅延が見込めるとされています。MCIの治療効果は、治療を始めるのが早ければ早いほど効果が高く、早期治療により最後まで認知症に進むことがないケースもあります。つまり、認知機能の低下やMCIの早期発見が重要な認知症対策と言えるのです。

認知機能低下の早期発見の重要性は知られつつありますが、実際には多くの高齢者の認知機能低下が見過ごされています。これは、認知機能低下による記憶障害を単なる「物忘れ」ととらえてしまう、ひとり暮らしの高齢者の増加により変化に気づく人が減っている、といったことが原因として挙げられます。また、高齢者本人が毎日の生活の中で自分自身の異変に気づくのは難しいと言えるでしょう。

そんな中で、早期発見のために意識したいのが「嗅覚」です。 認知症の代表的な症状である記憶障害は、記憶を司る「海馬」が萎縮することにより起こりますが、日本人の認知症でもっとも多いアルツハイマー型認知症では、海馬の前に、海馬よりも脳の外側にある「嗅内皮質」が冒されることがわかっています。嗅内皮質は嗅覚に大きく関わる部分であるため、記憶障害よりも先に嗅覚の低下が症状として現れるようになります。 認知機能低下と嗅覚の関係は顕著であり、実際に、アルツハイマー病の患者と健康な高齢者の嗅覚を比較したテストでは、明らかにアルツハイマー病患者の成績の低下が見られたという研究結果もあります。

前述したMCIでもこの嗅覚の低下が見られており、嗅覚は認知機能低下の早期発見の大きなカギになると考えられます。高齢の方で「以前は臭いと思っていたものを臭いと感じなくなった」「最近、ニオイを気にしなくなった」など、嗅覚に異変を感じたら認知機能低下も疑った方がよいでしょう。

 

MCIの早期発見、認知症予防のカギとなる嗅覚。ただし、嗅覚は風邪などで一時的に衰えることもあるため、認知症対策では定期的にチェックすることが大切です。可能であれば、症状が出ていないうちから健康診断のように定期的にテストしましょう。

  • 投稿日:2018.2.01

健診がなぜ大事か

体の中で1個の細胞ががん化する。

時間が経つと1個のがん細胞が2個になる。それが4個、8個、16個、32個、64個・・と続く。細胞が二つに分裂するまでの時間がダブリングタイム(倍加時間)という。ダブリングタイムには幅があるが10日間が一つの目安だ。
ミクロの世界の話になるが、がん細胞の大きさを一辺10μm(1マイクロメートルは千分の1ミリ)の立方体とすると、1cmのおおきさのがんになるまでどのくらいの時間が必要になるか。1cmの大きさのがんは実に約10億個のがん細胞からなるので30回分裂する計算となる。ダブリングタイムの10日間をかけると、1cmのがんができるまで300日かかる。

このことから、年に1回健診を受けることに意味がある。

  • 投稿日:2016.2.26