胃カメラの歴史

胃カメラできてまだ60年!

Kussmaulは1868年に金属管を用いて世界で初めて生きている人間の胃の中を覗いた.Mikuliczは1881年に硬性胃鏡を作製し、実用化した。Schindlerは1932年に管の先端を曲げることができ、管の中に複数のレンズを備え、豆電球を装着した軟性胃鏡を作製した。その後、Lange らは1898年に胃カメラの開発を試みたが、実用には至らなかった.1949年に東大医学部附属病院分院外科と国内医療機器メーカーの協力により、軟性管の先端に撮影レンズを装着し、豆ランプをフラッシュさせて白黒フィルムに記録する胃カメラが初めて作製された。
1960年代にグラスファイバーを用いた胃内視鏡がHirschowitz らによって開発され、1964年にカメラ付きファイバース性内視鏡が完成した。これが現在世界で広く用いられている内視鏡の始まりである。さらに,ビデオカメラが内視鏡に組み込まれたビデオスコープに改良された。一方、内視鏡に超音波を発信する振動子を取り付けた超音波内視鏡も開発されている。

  • 投稿日:2024.3.18